“スマホカメラで自撮りした時に、可愛く&かっこよく撮れない…とお困りの方は多いでしょう。実はその理由の1つとして「インカメラ」があります。インカメラを使用するといつもの写真写りとは違って見えることがあるのです。ここではインカメラについてまとめてみましょう。
【インカメラだと写り方が違って見えるのは「広角レンズ」が関係している?】
スマホには裏面についている「アウトカメラ」と画面側についている「インカメラ」があります。自撮りで撮影をする時にはカメラを見ながら撮影できる「インカメラ」を使うことが多いでしょう。しかしインカメラで撮影する際の条件や、カメラの特性上、どうしても写り方が変になってしまう…ということがあるのです。インカメラで撮影した写真は、いつもの撮影とは違って見える理由はずばり「広角レンズ」が採用されているためなのです。
人間の視野は約120度ですが、しっかりと認識できている範囲は約50度程度と言われています。アウトカメラ(標準レンズ)ではおよそ50度となっていますが、インカメラの画角は70度程度のものが多く、広角レンズが使われているのです。広角レンズにすると写真に独特な特性がでると言われています。
次に広角レンズの特性をまとめてみましょう。
<パースペクティブ効果>
パースペクティブ効果とは遠くにあるものが実際に目で見るよりも小さく遠くにあるように写ってしまう効果のことです。このパースペクティブ効果は広角レンズで特に強調されると言われています。
例えばインカメラで自撮りをする時に、上から撮影すると顎が実際よりも小さくなって、遠くにあるように見えます。逆に下から撮影をすると頭が小さく見えるのです。ポートレート撮影でも、階段の下から撮影をして、小顔効果をアップする撮影テクニックがありますが、広角レンズではその効果がより顕著に表れるでしょう。そのためカメラの位置によっては普段の写真や鏡を見た時と比べて、顔が多少歪んで見えることがあります。
<デフォルメ効果>
デフォルメ効果とは先ほどお話したパースペクティブ効果の1つ。広角レンズでは被写体にかなり近づいて撮影をすると、中心にある部分が大きくなり、周辺になればなるほど小さく写ります。そのためアニメや漫画のキャラクターのように、鼻が大きく、目と目が離れたような写真に写りがちです。インカメラにして、カメラに近い状態で撮影した場合、デフォルメ効果で歪んでいる可能性があるでしょう。
【インカメラだと写り方が違って見えるのは「自分を見る角度が違う」ため】
インカメラだと写り方が違って見える理由には「自分を見る角度が違う」ということもあります。鏡に映っている自分を見る時は必ず真正面から見ることになるでしょう。しかしスマホのインカメラでは真正面からだけではなく、下から、上からなど普段は見ることが少ない角度から自分を見ることになります。そのためいつもの写真写りと違って見えることがあるのです。
また画面に映っている自分を見る時には自分と目が合うことはないので、この状態も鏡を見る時とは状況が違うでしょう。鏡で見る自分の姿とは違う、見慣れない自分を見ることで違和感を覚える人が多いです。人によっては鏡で見る角度より別の角度で見ることで可愛く映ったり、かっこよくなったりすることもあります。一概に自撮りがかわいくない…ということはないでしょう。
【インカメラだと写り方が違って見えるのは「コントラストの差による印象の違い」】
インカメラだと写り方が違って見える理由には「コントラストの差による印象の違い」も関係あり。スマホに採用されているカメラの多くは、インカメラよりもアウトカメラの方が性能や画質がよいです。光の当たっている部分と影になっている部分のコントラストの差が大きいと影が強く出てしまい、きれいに撮影できないことがあるでしょう。そのため目で見るよりも一部が暗く写ってしまい輪郭などの印象が違って見えることがあります。
【インカメラだと写り方が違って見えるのは「距離の違い」】
インカメラだと写り方が違って見える理由には「距離の違い」も関連しています。鏡に映る自分の距離は、必ず自分と鏡の距離の2倍になっているため、思っているよりも遠くにいる自分を見ています。それに対してスマホに写っている自分は、自分とスマホの距離そのままの自分を見ているため、鏡で見る自分よりも距離が近いです。近すぎる距離からの自分に慣れず、違和感を覚えることがあるでしょう。”