働き方改革の加速で、新たなオフィス作りを模索する動きが加速しています。情報通信技術(ICT)を駆使した働き方のデータ化やキャンプ用テントの設置など、従来ではなかった技術や発想をオフィス作りに生かすというものです。長時間労働の是正など、トップダウンの制度改革だけでなく、社員一人ひとりが問題意識を持って自発的に働き、自由な発想を生み出す空間作りが、各社の根底に流れるコンセプトになっているのです。4月に社名を変更したオカムラは、初めて出展した働き方改革に関する展示会で、商品であるオフィス家具を一切展示せず、自社の働き方改革の取り組みをパネル展示でアピールしました。同社は働き方改革を「WiL―BE(ウィル・ビー)」と名付けるなど、力を入れているのです。社員がいきいきと働き、思い描く生活の実現を目指すということです。単なる制度運用にとどまらず、社員自らが課題意識を持って取り組む、ボトムアップがコンセプトの一つなのです。東京では働き方改革を実践するため、「考動」「考率」「考創」「健考」をテーマにしたラボオフィスを展開し、実験と検証を繰り返すということです。