パシフィック・クレスト・セキュリティーズの今回の報告によりますと、顔認証、虹彩認証を実現する3Dセンサーの開発状況は順調に進んでいて、iPhone 8で実現可能な代替機能になる可能性があるということです。米投資銀行パシフィック・クレスト・セキュリティーズのアナリスト、ハーグリーブス氏は今回出した調査ノートで、「部品メーカーは、アップルの3Dセンサー技術について、高速で信頼性が高いことを示唆している」と指摘しているのです。「もし、その正確性と信頼性が確認できれば、3Dセンサーを使った生体認証は、現在広く普及している指紋認証に取って代わる革新的な機能になる」(同氏)ということです。なお、アップルが2017年に発売するiPhoneには、合計3モデルがあり、iPhone 8はその最上位モデルに位置付けられるとの観測が出ています。別のアナリストである米コーエン・アンド・カンパニーのティモシー・アーキュリ氏は、このiPhone 8について、指紋認証センサーをディスプレー表面下に組み込むことは、歩留まり悪化の問題につながると報告しています。アーキュリ氏は、アップルがこの問題を解決できない場合、3つのシナリオが考えられると指摘しているのです。そのうちの1つは、指紋認証が廃止され、顔認証/虹彩認証機能のみが搭載されるというもので、上述したハーグリーブス氏の予測と一致します。アーキュリ氏はこのほか、指紋センサーが本体背面に配置される可能性も考えられると報告しています。