ドコモ版と他キャリア版との最大の違いは通信速度です。提供される時期と地域は、2017年3月から東名阪中心の約70都市ですが、理論値としては3キャリア内最速となる下り最大500Mbpsの速度に対応しています。70都市以外でも2GHz+1.5GHz+1.7GHzの3波キャリアアグリゲーション(下り最大400Mbps)に対応し、全国約730都市で利用できる見通しとなっています。動画などの重いデータのやりとりをする人や、PCとのテザリングに使う人は要チェックといえるでしょう。また、ドコモのジェスチャーによる通話操作機能「スグ電」も進化しています。従来ではスマホを振った後に耳に当てると左右それぞれに割り振られた特定の連絡先に発信できましたが、XZでは振ったあとに通話履歴画面が表示されるようになるため、より多くの人に発信することが可能となったのです。また、机などの平らな場所に下向きに置くと終話することができましたが、XZではそれに加え、2回振ることでも終話、消音、拒否といった操作を行うことができるようになりました。これはビジネスシーンにも大きなアドバンテージとなることは必至と言えます。そのほかの新機能は、全キャリア共通で、暗所でもピントを合わせやすいレーザーAFと、より適切なホワイトバランスにあわせられるRGBC-IRセンサーを搭載した背面2300万画素カメラです。2年間使っても劣化しにくい長寿命バッテリーなどを搭載しているのも嬉しいところです。